西陣には、いまも現役の銭湯がいくつも残っています。歩きまわった一日の締めくくりに、地元の湯へ足をのばしてみてください。

格天井の高い浴室、色あせたタイル絵、番台のやわらかな挨拶。近代の銭湯建築には、町家とはまた違う、大正・昭和のロマンが息づいています。なかには元銭湯を改装したカフェもあり、建物そのものを味わう楽しみもあります。

熱めの湯にゆっくり肩まで浸かれば、旅の疲れがすっとほどけていきます。湯上がりに一本の瓶牛乳、というのもお約束。

銭湯は、この町の暮らしがいまも生きている場所です。観光ではなく生活の側から西陣に触れる、いちばん気持ちのよい方法かもしれません。