家から北へ少し歩くと、今宮神社の緑にたどりつきます。西陣の氏神のひとつとして親しまれ、玉の輿の由来でも知られる古い社です。
参道をはさんで向かい合うのは、二軒のあぶり餅屋。きな粉をまぶした親指ほどの餅を炭火であぶり、白味噌のたれをからめた素朴な菓子です。その起源は千年前ともいわれ、疫病除けの願いが込められてきました。
炭のはぜる音、香ばしい匂い、番茶の湯気。縁台に腰かけていただく一皿は、観光ではなく、この町の時間そのものを味わう体験です。
午前中の、まだ人の少ない時間がおすすめ。散歩がてら、ふらりと足を運んでみてください。